日頃、水分補給としてジュースでなく、健康のためにと思ってお茶を飲む人は多いと思います。
家では茶葉を急須に入れてお湯や水で抽出して飲む、外ではペットボトルで、あるいは、レストランでと、いつでも・どこでもお茶を飲む機会は多いものです。
しかし、他の野菜とは異なって、洗って使うことのないお茶の葉には、かなりの残留農薬が付着している場合が多いようです。
農薬を必要とする理由
葉を折り畳んで卵を産みつけてしまうハマキムシの幼虫は茶葉を害してしまいます。
茶園を維持するにために、これらの害虫から守らないと、緑茶の安定供給は難しい状況です。
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つまり、茶葉の需要増に応えるため、低コストで大量に生産するためには、農薬は必要不可欠なのです。
下記記事の農家さんでは、ペットボトルなどでの需要増で、茶葉を安く、安定供給するために、「年に10回以上のネオニコチノイド系農薬を散布している」のだという。
残留農薬の実態
超えてはいけない農薬の基準が「残留農薬基準」として、食品衛生法に基づき厚生労働大臣が定めています。
お茶に使用できる農薬の種類は、100種類近くあり、それぞれの農薬について基準がきまっています。
しかし、諸外国と比べて、日本の基準値が非常に甘いという実態があります。
特に、ネオニコチノイド系農薬(ネオニコ系農薬)を使うと、ミツバチがいなくなるなど生態系の影響があるばかりか、脳や神経系など人体への影響があることが分かっています。
そのため、フランスは18年9月、すべてのネオニコ系農薬の使用を中止し、オランダも14年、ネオニコの全面禁止法が議会で可決されました。
ドイツ、イタリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、韓国、台湾などでも 品目により使用規制・禁止されています。
ところが、日本は、逆に基準値を緩和しています。茶葉の場合、なんと、EU基準値の600倍となっています。
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