貧血とは!?
血液に含まれる「赤血球」が、減ったり、少なくなったりすること。
赤血球は、全身に酸素を運んでいるため、赤血球が少なくなると酸素が全身に行き渡らなくなり、少しの動作で息が切れたり、疲れやすくなったりする貧血特有の症状があらわれる。
貧血の原因1 鉄不足
体内にある鉄分が不足した状態を「鉄欠乏性貧血」と言います。
貧血の原因の3分の2は鉄不足による「鉄欠乏性貧血」。
なぜ鉄が不足すると貧血になるのかというと、鉄は赤血球の中のヘモグロビンを作る材料。そのため鉄が不足すると赤血球を作れなくなり貧血になるのです。
偏った食事や過度なダイエットで、きちんと食事をしないと鉄不足になりやすい。
治療のチョイス“鉄剤”
“鉄剤”という薬によって治療。きちんとした食事に含まれる鉄分量は約10mg。鉄剤に含まれる鉄分量は2錠で100mg。
費用の目安=保険適用で3割負担の場合、1か月分1,800円程度。
鉄剤はまず3か月間服用。それで、ほぼ鉄欠乏性貧血は改善する。しかし、症状が改善しても、それから3か月は服用を続けなければならない。なぜなら「貯蔵鉄」という体内に蓄えておく鉄が、まだ貯まっていないから。
貧血の原因2 過多月経
過多月経とは、なんらかの原因により生理の時の出血量が多いこと。出血が多いために鉄欠乏性貧血になったり治りがわるいことがある。
主な原因は「子宮内膜ポリープ」「子宮筋腫」「子宮腺筋症」「子宮がん」です。貧血があり過多月経が疑われる場合は、内科の他に婦人科も受診して過多月経の原因を明らかにして、過多月経と貧血の治療をしっかり行うことが大切。
貧血の原因3 がん
消化管のがん(胃がん、食道がん、大腸がんなど)では、がんから出血し、貧血になる。「白血病」「多発性骨髄腫」などでは赤血球がうまくつくれず貧血になることがある。高齢で貧血の場合は、がんが原因のことも。きちんと診てもらうことが大切。
また大腸がんなどでは、貧血になっていても自覚症状がないこともある。40歳を過ぎたら、1年に1回は便潜血検査を受けてチェックすることが大切。
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