にはじめに精神世界探求に於いて、第八感(神覚)を開くことはとても重要です。第八感を持ちますと、瞑想も禅も、荒行、滝行、宗教、信仰などとは無縁となります。本書では、より具体的に第七感を説明し、そして第八感「神覚」を開けるように詳しく説明しています。私が本書を書きしるそうと思い立ったのは、世に上級者向けの指針書が存在しないからで、巷に溢れている書物はすべて初心者、中級者向けのものです。ニーズ、興味、購買層、ターゲット数から考えると、初級、中級者向け書物で本棚を占められていることは当然のことです。精神世界でも上級者向けの指南書など、それを必要としている人たちは殆どいません、つまり市場ニーズが無いからです。本書は精神世界の指導者と言われる人たちへの指針書、指南書の役割を担うように出版されました。「禅の高僧への指南書?」「瞑想師範への指針書?」と驚かれるかも知れませんが、本書はそのレベルの方達に向けた内容となっています。現在の精神世界書物の殆どが第七感という意識世界を描いています。私達には視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚という五感と、その総合力からの判断(第六感)を使って生活をしています。では第七感とはどのような感覚なのでしょう。ここからは、その第七感についての説明に入っていきましょう。 1・第七感の世界  視覚、味覚、聴覚、触覚、嗅覚が五感です。第六感とは、肉体センサーやメモリーからの総合情報判断を言います。これら第六感までは、脳や肉体から得られた情報や感覚ですが、第七感からは肉体や脳ではなく、私達の「魂」が得た情報や感覚となります。幽界の魂と送受信する能力、感覚を「第七感」と言います。霊界の魂と送受信する能力、感覚が「第八感」です。第七感には、幽界の魂や他惑星人との交信、対話なども含まれます。その一つにチャネリングがあります。一般的にチャネリングとは、常識的な通信手段では情報をやりとりができないような相手、何か高次の霊的存在、神、死者、霊界人、宇宙人、などとコミュニケーションをすることとされています。例えば「イチコ」などもチャネリングの一種で、霊媒者を仲介した交信ですが、青森、秋田では「イタコ」、山形では「オナカマ」、福島で「ミコサマ」と呼ばれる人達です。幽界の魂と送受信する能力、感覚を「第七感」と言うのですが、この「第七感」は物質脳と魂とが混合、交差する意識世界です。ここからは、その混合意識、中間意識世界の説明に入ります。中間意識世界は次の 7世界を言います。 1・覚醒剤、抗ウツ剤、モルヒネなどの薬物を使用又は副作用時 2・催眠術 3・睡眠時(明晰夢以下の夢) 4・瞑想、禅、ヨガ 5・肉体の酷使 6・老衰 7・その他以上の 7種類で、これらの方法により私達は中間意識場に入ることが出来ます。つまり第七感という能力、感覚を持つことが出来る7つの方法という訳けです。 2・覚醒剤・抗ウツ剤・モルヒネ等これって何か変ですよね。覚醒剤って使用すればハイになり、セックスでも快感度が増して「気力」が充実するのですし、ウツ病の人だって「無気力」となり、その治療薬として使われるのが抗ウツ剤ですから、不思議ですよね。これら抗ウツ剤、覚醒剤、鎮痛剤などを使用している時はいいのですが、副作用時、欠乏時に少し問題が生じるのです。副作用時、欠乏時に生じる問題は「気」にあります。「気を付けてね」「気をシッカリ持つんだよ」「気を引き締めてね」と、私達が日常的に使っている、あの「気」のことです。この「気」ですが、いったい何かと申しますと、ちょうど船を岸壁に繋ぐロープや錨のようなものです。ではロープを用いて何と何を繋いでいるのでしょう。それは、あなたの身体と、あなたの魂とをしっかり繋いでいるロープが「気」と言われるものです。この繋いでいるロープの太さを「気力」と言います。覚醒剤、抗ウツ剤、鎮痛座などの使用により「気力」が弱まりますと、私達の魂は、やっと目覚めることが出来ます。船の岸壁への固定度が弱まりますと、船は横に、前にと波の影響からフラフラし始めます。ちょうど熟睡している子供を揺さぶって目覚めさせようとするようなものです。「もう 7時よ、早く起きないと遅刻しちゃうよ」「ふぁ ーーーーい、まだ寝ていたいのに・・」眠っているのか、起きているのか、どちらでもあり、どちらでもない意識状態、これを中間意識場と言います。覚醒剤、抗ウツ剤、鎮痛薬などの使用により「中間意識場」が強制的に作り出されます。シャーマンは、敵を毒殺したり、味方の治療をするために毒キノコや幻覚作用のある植物を口にします。これらの幻覚薬はアメリカからメキシコにかけてのインディオが使う「ペヨーテ」南アメリカにまで広がる「チョウセンアサガオ」アマゾン流域の「キントラノウ科の植物」メキシコや東北アジアにみられる「シビレタケ」などです。シャーマンや秘密儀式の参加者達は、祈祷時、集会時などで、このような植物エキスを服用していたのです。これと同じようなもので有名なのが、古代ギリシアのエレウシスという飲み物です。世界中のシャーマン的儀式、秘密集会、秘密結社儀式などで、なんらかの幻覚作用を持つ植物や飲みものが利用されています。古代ギリシャのキュケオンですが、 LSD原料でもある麦角菌が寄生していたと考えられています。この LSDですが、幻覚作用があり、多くのヒッピー達により、色々な幻覚下での報告がもたらされています。たとえば、現実の世界ではあり得ないような美しい光景が目の前に現れ、時間というものが幻想であることを直観したり、自分が全宇宙と一つになって、無数の銀河が輝く大宇宙の光景を目撃したり、美しい楽園のイメージや母なる大地のイメージ、マリアやアポロ神といった至福をもたらす神々のヴィジョンを幻視したという報告などです。主に、すべては一つに繋がっていて、一瞬の中に全てがある、という感覚レポートが多いようです。これらはグッドトリップと言われていますが、一方、バッドトリップもあります。強制収容所で死んで行った人達の記憶を、まるで実際に本人であるかのように体験した人。大災害で一瞬で破壊されるイメージや、戦争、ゾンビ襲来、疫病、飢餓で大勢の人々が苦しみ続ける幻覚などでが、これらのバッドトリップ幻覚は、一体どこからもたらされるのでしょう。夢の明晰夢、自覚夢、禅、瞑想でも同じようなバッドトリップが生じます。この原因としては、ドラッグ使用への罪悪感、夢や瞑想で登場させた女性とのセックスなどへの反道徳感、不安感、緊張感などから引き起こされる場合が殆どです。ドラッグなどの幻覚作用を利用した幻覚体験は、色々なレポートや書物となっています。第七感という中間意識場は、幻覚剤、覚醒剤などを使用しても到達できる意識状態なのです。最近ではウツ病と診断された人に対し、強い抗ウツ剤を処方する医師も多いのですが、処方には十分な注意が必要だと感じています。新薬の人体実験として使用されないことを願うばかりです。例えば生活保護世帯への処方薬には、当然ジェネリック薬品を使用するべきですが、日本では何故か新薬を使用しています。そこに医薬業界の恐ろしい一面が隠されていることを忘れてはならないでしょう。

Comments

Copied title and URL